2007年5月31日木曜日

現地スタッフの重要性

UNRWA側からメールが来ないので、現地にいる今野に連絡をとったところ、メールを確認するのに問題があったようです。ハンナーディから以下のようなメールが来ました。

I am sorry mako and ms. T. I am try to answer you from your msg
But the internet in Syria very bad icant opened my mail from tow weeks
And when its open the compose doesn’t open iam so sorry
We meet taka and ask him about what you want and we will change Sunday
And when I face each other we will agree about change day and send you

こういうことも、現地スタッフがいたからこそわかったことで、現地スタッフがいない場合、なぜメールの返事がこないのか分かりにくい。そういう意味では、現地スタッフがいることの重要性を再認識させられました。

2007年5月30日水曜日

交流のレベルをどう合わせるのか

T先生が提案してくれた学習活動は、UNRWAの教師や生徒にとってとてもレベルが高く、共有できるものではないと思いました。UNRWAの教育支援に4年関わってきて、それは断言できることです。

交流学習の難しさの一つが、相手と学習のレベル、目標のレベルをどう合わせるか、ということです。

もちろん、交流学習のメリットとして、異なる能力、異なる考えなどをぶつけあって、お互いが刺激しあいながら足場作り(Scaffolding)になればいいと考えますが、それにも限界、制限があります。

そこで、これまでの私たち関大大学のUNRWAでの活動の経験を通して以下のようなコメント・アドバイスをしました。

*************************************
関大>シリアの子たちは、「教えてもらいたい」とは思っていないと思います。
→おっしゃる通りです前のメールの文章をそのまま引っ張ったので失礼しました。

関大>スタンスは、世界の環境問題、身近にある環境問題について考える、ことです。日本の子たちが何かをしてあげる、という前提では、>弱者への援助という視点が抜けません。あくまでも交流学習は平等なスタンスでやりたいと思いますが、いかがでしょうか?
→御意

関大>→インタビューはいい考えだと思います。>ただ、テーマは同じものを設定しないと、比較することもできず、参考にすることもできません。>ただ、電話でお聞きしたように、子どもたちにテーマをきてもらうのはいいとおもうので、シリア側に、インタビューをとる案を打診して、そのインタビューのテーマは一緒に決定するという流れでどうでしょうか?
→さて、これは難しい問題だシリア側への問いかけとして「ゴミを捨てる」ことに関して、親や祖父母に聞いてみようインタビューの項目は生徒たちに考えさせましょうかな?> また、これからの時代のリーダーとしてより良い環境を構築するために何をすべきなのかを考えさせたい> 英語 さほど期待していない。 環境 環境について考えるきっかけにしたい。
 自分でできる小さな努力について考えさせたい、ICT技術 情報を共有することの素晴らしさを体感してもらいたい、ICTを活用すべき作業とそうでない作業を判断する力を養う、 異文化理解 副産物として文化の異なる世界で生活している人々の存在を知る

関大→了解しました。この際、確認ですが、英語力は期待しないということは、コミュニケーションの方法は、母国語(言語グリッド)を使うという前提でしょうか?
短期間で醸成されるものではないと思う。言語よりもむしろイメージに期待したいそのためにもNOTAを使いたい>> 環境 環境について考えるきっかけにしたい。自分でできる小さな努力について考えさせたい

関大→ですが、自分でできる小さな努力について考えさせるための方法(授業設計)はどう考えていますか?
→例をだしてもらえるといいです。相手にわかりやすいと思うので。
○ゴミを片付けるいろいろなケースに対する質問に答える・飲み残しの瓶入りジュースを片付けるとき気をつけることがありますか・缶詰の空き缶を捨てるときこれって授業デザインなのかなあ?(独り言です)
○ネット上にあるゴミの分別ゲームで遊びながら気付かせる
○ゴミ処理場を見学する○ゴミ収集の担当者にインタビューする
○ゴミの埋立地の映像を見せる
○3つのゴミ箱があったらどのように使うかを考える
○小さな子どもにゴミの始末を教える時、どんな話をしますかなど、
まったくの思いつきで申し訳ない。

関大>異文化理解 副産物として文化の異なる世界で生活している人々の存在を知る>→ということは、環境以外にも、文化的な側面についても交流するということですか? >それとも調べ学習の成果として異文化理解を捉えていますか?
→文化の異なる世界の方法を知るための授業はどのように考えていますか?>(たとえば、掲示板による自由なフリートークを設定するなど)異文化理解は一朝一夕でかなうものではありませんから今回の学習が何らかの形で自分とは異なる文化の中で生活している人がいることを知ることにつながれば良い掲示板のフリートークは特に考えていません

関大>4枚のポスターを作るということで合意しているはずですよね。>なので、4枚のポスターが、同じテーマでやるのか、違うテーマについてやるのか、ということです。結果として同じテーマになっても良いし異なったテーマになっても良いと思う
→果たして議論が成立するのかどうかも未知の世界ですシリアの子どもたちには3Rの考え方を学びとってもらいたいしK中学校の子どもたちにはなぜ分別するのかなぜ3Rが環境にやさしいことにつながるのかを考えてもらいたい。
ごみ問題 ゴミの分別・リサイクル・リユース・リデュースについてグループに分かれて扱うのが良いかと思う。環境問題 ゴミ問題を考えることが環境保全につながるという意識を持たせることにつながる

大>ごみ問題については、明確になりました。それぞれ、リサイクル・リユース・リデュースについて考えるということですね。シリアでは、リサイクル・リユース・リデュースがほとんどありませんが、空き缶やビンのリユースはあるのでテーマにできるでしょう。環境問題といってもテーマが大きいので、ブレイクダウンしましょう。”ごみ問題”でもOKですが、その場合”ごみ問題の何”を扱いますか?シリアは汚い、日本はきれい、といった結果で終わるようなものではなく、ごみに対する認識について比較する、といったように、具体的に何をお互い知り合うのかをはっきりしたほうがいいでしょう。ゴミの分別・リサイクル・リユース・リデュースで行きたい。ホームページを作って、リンクさせるという話ですが、掲示板は準備できています。>ホームページのほうはどうですか?
→少し時間をください部長が慎重だ> TV会議を何回かしてみたい 共感する場を作りたいリヤードからの提案に対して返ってきた返事で検討しましょう。> Skype 1対1のコミュニケーションツールでグループ討議には向いていない> FaceConference 今回のテレビ会議に向いていると思うがFireWallの突破が難しい。画像がいま一つ> 慶應の持っているシステム 現在調査中ですが相手のシステムを選びません。
NOTAは使ってみたい 英語の苦手な生徒でも絵で表現したり日本語で記述できるSkypeで何人もの生徒を映しても臨場感は伝わってこないSkypeが最良なのかなあ。私が猛烈に忙しくWebのサーバーへのアップ手続き(学校側への承認手続きができないでいる)。

6月7日 シリアと日本のデータ比較をして地図上に示したA4サイズの作品が提出される
PDFもしくはJPGに落とし込んでNOTAに貼り付けるもしくはWebページにまとめる
6月14日 掲示板で意見交換開始
6月21日 ゴミ問題について調べたことをワークシートにまとめてNOTAに貼り付けるもしくはWebページにまとめる
6月28日・7月9日から17日までの間でTV会議を持ちたい
関大>ごみ問題から芽生えた意識とは?具体的に表現すると?(英語にしにくい)

→ここで教員側が示してしまうとLCAでなくなっちゃう生徒が気づいた大切にしたいこと改善しなければならないことという意味です

関大>インタビュに関しては何について、ということを事前に明確にするということでOKですか?
→レスポンスの問題を除いてね> 6月28日 調べたことをもとにポスターにしたい絵を考え、キャッチコピーを考える

7月9日から17日までの間でTV会議でポスターのレイアウト等を決める>
 ポスターは慶應で印刷をして田邊がシリアに持っていく

5)プロダクトのイメージを共有する
  ゴミのポスターは子どもたちが作成するのでマコがプロダクトイメージをまとめてくれた 空気の汚染問題を取り上げて手描きポスターを近々作成します。
活動の流れをどうデザインするか、フローチャートを利用して説明すればわかりやすいでしょう。

①ゴミの分別・リサイクル・リユース・リデュースの目的を調べる> http://www.pwmi.jp/
②ゴミの分別・リサイクル・リユース・リデュースの実際を調べる
調査 居住地域でのゴミの分別・リサイクル・リユース・リデュースの取り決めを調査する>     http://www.city.yokohama.jp/me/pcpb/foreign/dashikata/e.html
③取材 居住地域での取り組みを取材し写真を撮る>  親や祖父母ににインタビューする>※質問項目は生徒たちに考えさせる
④自分のできることを考える> http://www.env.go.jp/kids/ecoclub/link/index.html
⑤ 調べた内容から自分たちのできることやゴミ問題に関心を持ってもらうためのポスター作成の準備をする。絵 写真 キャッチフレーズ> ポスターのパーツとなる絵・写真・キャッチフレーズを画像として処理する
NOTAでレイアウトの決定

関大>以上の5つのステップをたたき台としてUNRWAに提案するということでOKですね?? シリア側でできることとできないことがあるかと思う実際にやっていないことはわからないものね設問の仕方として日本で生活する場合ゴミを・・・・・のようにしなければいけませんその理由を考えてみようシリアでゴミを捨てる時との違いを考えてみよう自分たちのできることは何だろう↓日本とシリアが同期しなくても良いと思うシリアの先生が「ゴミ」をどう扱うかを考える機会を作らにゃ話が成立しないかもしれない

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青文字:関大
黒文字:T先生

日本側の交流の意図

T先生のほうから、先に交流の目的などについてメールくださいました。これを関大で英語にし、UNRWAに送りました。(が、結局返事はありませんでした。すでにこの時点でUNRWAは夏休みだったのでメールの確認をしているかも分からないし、生徒もきっと集らないのでしょう)

1)この交流を通して生徒に何を学んでほしいのかをはっきりする。

日本がどうやって環境問題について対処しているかをシリア側に教えることはできるが、日本の子にとってのメリットはなんだろうかシリアの現状は日本の昭和30年代から40年代と同じですということは、親の子ども時代 祖父母の働き盛りの時期です日本の子どもたちには親の子ども時代や祖父母の子育て時代がどんな時代だったかをインタビューさせて、日本の歩んできた道を明らかにしたいと思うその中からシリアの参考になるアプローチが見つかれば大いに参考にしてもらいたいまた、これからの時代のリーダーとしてより良い環境を構築するために何をすべきなのかを考えさせたい英語 さほど期待していない環境 環境について考えるきっかけにしたい   

自分でできる小さな努力について考えさせたいICT技術 
情報を共有することの素晴らしさを体感してもらいたい

ICTを活用すべき作業とそうでない作業を判断する力を養う異文化理解 副産物として文化の異なる世界で生活している人々の存在を知る2)4つのグループに分かれるということなので、それぞれ4つのグループな何のテーマでやるかについてはっきりさせてください。4つのグループという話はシリア側が2校×2クラス 慶應側が4クラスから出てきたものと思いますこだわる必要はありません地球温暖化は京都議定書の話等政治的な要因が絡んできて扱いにくい地球温暖化の現象そのものは調べればわかることで、交流学習のテーマとしては魅力がないと思う水問題 水の汚染は実感がなかなかわきません。下水として処理される家庭排水は、流しから先が見えないからです

家庭排水・工場排水を浄化するのにどのような努力が払われているかは、工場見学・下水処理場見学ぐらいしか学習機会がない 
ごみ問題 ゴミの分別・リサイクル・リユース・リデュースについてグループに分かれて扱うのが良いかと思う 
環境問題 ゴミ問題を考えることが環境保全につながるという意識を持たせることにつながる

3)コミュニケーションツールを選択する電子掲示板を使わせたい 
時間の制約を受けないから 質問に対して調べる時間を作ってしっかり答えることが可能            記録として残るからTV会議を何回かしてみたい 
共感する場を作りたいSkype 1対1のコミュニケーションツールでグループ討議には向いていない
FaceConference 今回のテレビ会議に向いていると思うがFireWallの突破が難しい        
画像がいま一つ慶應の持っているシステム 現在調査中ですが相手のシステムを選びませんNOTAは使ってみたい 英語の苦手な生徒でも絵で表現したり日本語で記述できる私が猛烈に忙しくWebのサーバーへのアップ手続き(学校側への承認手続きができないでいる)

6月7日 シリアと日本のデータ比較をして地図上に示したA4サイズの作品が提出される    

PDFもしくはJPGに落とし込んでNOTAに貼り付けるもしくはWebページにまとめる6月14日 掲示板で意見交換開始6月21日 ゴミ問題について調べたことをワークシートにまとめてNOTAに貼り付けるもしくはWebページにまとめる6月28日・7月9日から17日までの間でTV会議を持ちたい

4)ポスター制作の流れを確認する

環境保全についてのポスター制作ゴミ問題から芽生えた意識を絵やキャッチフレーズで表現させたい6月21日までにゴミ問題について調べる親や祖父母にインタビュー自分の居住地域のゴミ分別について調べる6月28日 調べたことをもとにポスターにしたい絵を考え、キャッチコピーを考える7月9日から17日までの間でTV会議でポスターのレイアウト等を決めるポスターはK中学校で印刷をして私がシリアに持っていく5)プロダクトのイメージを共有するゴミのポスターは子どもたちが作成するのでマコがプロダクトイメージをまとめてくれた空気の汚染問題を取り上げて手描きポスターを近々作成します。活動の流れをどうデザインするか、フローチャートを利用して説明すればわかりやすいでしょう。ゴミの分別・リサイクル・リユース・リデュースの目的を調べるhttp://www.pwmi.jp/ゴミの分別・リサイクル・リユース・リデュースの実際を調べる 調査 居住地域でのゴミの分別・リサイクル・リユース・リデュースの取り決めを調査する  
http://www.city.yokohama.jp/me/pcpb/foreign/dashikata/e.html 
取材 居住地域での取り組みを取材し写真を撮る 親や祖父母ににインタビューする  
中学生の頃    
・ 今からだいたいどのくらい前になりますか  
20年 30年 40年 50年 60年 70年どこに住んでいましたか 
・ 日本の場合 都道府県名と都市名 
・ 住んでいたところはどんなところでしたか  
都会の住宅地 都会の商業地 都会の工業地 地方都市の住宅地 地方都市の商業地 地方都市の工業地 農村・漁村・山間    
・ ゴミをどのように処理していましたか
・ 今と変わらないか今と違ったか 
・ 燃えるごみは各家庭で燃やしていた 
・ 燃えないごみは各家庭で埋めていた 
・ 燃えないごみはどこかに捨てていた
・ 台所のごみは家畜のエサにしていた
・ ゴミの分別はしていなかった
・ ゴミの分別方法が今とは違ったか
・ リサイクルはしていましたか
・ どんなものが どうやってリユースはしていましたか
・ どんなものが どうやってリデュースはしていましたか        
・ どんなものが どうやってゴミの収集方法は収集されたゴミはどのように処理されたのか知っていますか
・ ゴミのどんなことが問題になっていましたか   

質問項目は生徒たちに考えさせる自分のできることを考えるhttp://www.env.go.jp/kids/ecoclub/link/index.html調べた内容から自分たちのできることやゴミ問題に関心を持ってもらうためのポスター作成の準備をする 絵 写真 キャッチフレーズポスターのパーツとなる絵・写真・キャッチフレーズを画像として処理するNOTAでレイアウトの決定K中学校印刷

ミスコミュニケーション

「学習活動のイメージの共有」という言葉がミスコミュニケーションを生みました。

【T先生からのメール抜粋】
このイメージと同じ作業をシリアに求めるのは危険だと思うまず、リソースにあたるだけのパワーを教員・生徒が持っているかどうか手作業で良いのだが時間的な問題国連統計年鑑のデータはまだExcel入力もPDF化もしていない単なるコピーベースの作業です

【岸からのメール抜粋】
シリア側に同じことを求めるのではなく、自分たちがどういう学習を進めているのか、ということを伝えるだけです。シリア側では、日本についての調べ学習をPPTでまとめました。日本側はどのようにシリアやパレスチナのことを勉強しているのか、そのアイデア交換だけです。同じことをするのは、1)イメージマップ2)ポスター制作の原案作りだけだと思っているのですが、よかったですか??

ポスター制作に向けての活動なのか、文化理解のための活動なのか、お互いの活動が一貫していないように思ったし、お互いが相手が何をしているのか見えずに不安になっているようだったので、教師同士のコミュニケーションが必要だと思いました。本来ならこういうときにホームページなどで活動やスケジュールをお互い確認しながら進めればいいのですが、決定したスケジュールも学習活動もなく、情報を共有する場(WEBなど)もなかったので、少しずつミスコミュニケーションやズレが生まれてきました。

不安 

なかなかお互いの行動や意図が見えずらくなり、お互いの教師が不安を抱くようになってきました。

【T先生からのメール抜粋】
”向こうのスタンスがどうもわからないハムゼはどう絡んでいるのかなあ今は全く動けない”

これはUNRWAの先生も同様でした(後で聞いた話によると)
いろんなことがお互い見えなさ過ぎて、どう動けばいいかお互い分からない状態に入ってしまいました。

スケジュール調整


今野が現地で今後のスケジュール調整を支援してくれた結果、UNRWAの先生(イヤード)から連絡がきました。


それに対してT先生の方では、
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人数がずいぶんと少ないね課題の分散大丈夫かな
6月24日 日曜日なのでうまく生徒が集まれるかどうか
26日 可能だが有志数名
28日 可能だが有志数名   
26と28の間が詰まっていないか
2日 試験直前のため困難   
9日からの週にしていただきたい
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と、なかなか調整しにくい状態でした。

実は、UNRWA側では、7月に授業が終わり夏休みに入ります。9月からは新しい学年がスタートするので、現在交流しているクラスはばらばらになってしまうのです。この時点で(T先生も私たち関大も気づいていなかったのですが)、クラス単位での交流は終了していたのです!結局、引き続き交流学習に参加したい生徒の希望を募ってだいたい10名くらいの生徒が参加することになりました。

K中学校が120名近い生徒が交流に参加しているのに対し、UNRWA側が10名とだいぶ人数にズレがでてしまい、当初予定していたのとはずいぶんずれそうです。スクールカレンダーと活動の流れをshっかり共有していなかったのがこういうズレを起こしてしまったようです。プロダクトや活動のイメージだけでなく、交流の最終がいつになるかの確認も絶対しておかないといけないことでした。

2007年5月25日金曜日

現地でのサポート 今野、シリアへ

関大の院生、今野がプロジェクトの進行状況を確認することも一つの目的としてシリアに渡航しました。そこで、UNRWAの先生に直接会い、話を聞き、状況を調整し、活動をもう一度仕切りなおしてくれました。

日本側から今野に調整を頼んだのは次のとおりです。

1)この交流を通して生徒に何を学んでほしいのかをはっきりする。
以前、T先生がこの交流についてプレゼンをしたときに、「日本がどうやって環境問題について対処しているか。シリア側に教えることはできるが、日本の子にとってのメリットはなんだろうかと考えている」、とおっしゃっていました。そこで、まずは、お互いが、この交流で何を目指しているのか、教育目標は何かをはっきりさせましょう。ワークシートに、英語、環境、ICT技術、異文化理解と4つの項目を作りました。国際交流学習で育成されると一般的にいわれている学習効果です。
とても漠然としているので、どの程度それぞれの項目に対してこの交流を通して期待しているのかについてそれぞれ先生同士で共有してください。
「その他」の項目もあるので、実はこういう力も育成したい、というものがあればそこに書いてください。

2)4つのグループに分かれるということなので、それぞれ4つのグループな何のテーマでやるかについてはっきりさせてください。
地球温暖化についてするのか?水について?ごみ問題?環境問題にはいろいろあると思うので、4つのグループがどのテーマをするかはっきりさせてください。T先生は27日までに提案があれば是非シリア側にメールしてください。英語訳は私がしますから、私に日本語でメールしてくれてもOKです。

3)コミュニケーションツールを決める
電子掲示板を使うのか?それはなぜか?
TV会議をするのか?それはなぜか?
どのコミュニケーションツールを使うのか、それについてはっきりさせてください。
T先生は、27日までに希望があればメールしてください。
たとえば、生徒同士で意見交換するために電子掲示板を使いたい、というのであれば、
○月○日 調べたことについてそれぞれデータを交換し、意見をまとめる
○月○日 相手が調べたことについて「電子掲示板」で意見交換する
○月○日 新しく気づいたことについてワークシートに書いて、それをフィードバックする
○月○日 TV会議をして、お互い仲良くなる
といったように、だいたいいつ何をしたいのかを27日までにまとめてください。
シリア側はもう休みに入っているので、なるべくT先生の予定に合わせてもらえるようにお願いしてもいいと思いますが、そのためにも早く田邊先生側の日程を相手に伝えてください。

4)ポスター制作の流れを確認する
ポスターは環境保全についてです。
グループが扱うテーマが決まれば、どのように制作するかをはっきりきめてください。
たとえば
○月○日 地球温暖化の影響についてそれぞれの子どもが調べる
○月○日 調べたことをPPTにまとめて送りあい、それについて話し合う
○月○日 扱いたいテーマについて一緒にポスター制作をする(2日間)
○月○日 完成させる
といったように、ポスター完成までのプロセスを明確にしてください。
これは、シリア側からでもT先生でもいいので、たたき台を提案し合って、調整してください。

5)プロダクトのイメージを共有する
PPTで私がプロダクトのイメージを出しましたが、それ以外にこういうのにしたいという意見があれば
ポスターのイメージを手書きでもいいのでメールで送ってください。
最終プロダクトのイメージができなければ、スケジュールがたてれないと思うので。

活動の流れをどうデザインするか、いろいろ方法はありますが添付ファイルに参考にサイクル図を使って流れを示しました。参考にしてください。

プロダクトをどうするのか


お互いの学校でどのような学習活動をしているかについてはお互い情報共有できましたが、当初の目的であった合同のポスター制作についてはまだ何も進んでいません。教師同士でのプロダクトのイメージも共有されていなかったので、関大の院生から、プロダクトをどうするのかについてメールをしました。

As for the product you make with Nori, how about your idea?I am attaching the file I suggest both of you as one of the image of the outcome of the joint learning.We are going to make poster about environmental protection, right?

ポスター制作と様々な学習活動がリンクしていればいいのですが、今回は、文化交流ではなく環境問題について話し合うことがテーマなので、文化交流を目的とした交流学習とは学習のステップが異なります。いくらお互いの文化を学習したところで、本来の目的の環境については理解が深まりませんし、協同でやっている意味が見えにくいです。どこかで、もう一度、この交流の目的とプロダクト、学習活動を見直す必要がでてきました。


そこで関大からいくつかプロダクトのイメージを提案しました。プロダクトのイメージが決まらないと、学習活動が決まらないからです

ハンナーディの生徒 調べ学習でまとめたPPT送付


ハンナーディからも生徒が学習したことをメールしてくれました。


お互いがそれぞれのやり方で、日本、シリアのことを調べて報告しあうというのはいいですね。ただ、日本側は日本語で、UNRWA側はアラビア語でまとめているので、お互い何をしているのが学習活動については共有できましたが、内容については共有できませんでした。言葉が英語だと表面的なことしか学習できないし、かといって母国語ですると交流できないし、難しいですね。

2007年5月21日月曜日

交流授業の手始めに 地図作成


[T先生のメールから抜粋]

シリアとの交流授業で手始めに行う地図作成に関してのイメージをお届けします
非常勤のYさんに作成してもらいました.
ここまでできれば「優」ですね

手順

・出典を明らかにして作業をさせる
・使う資料を選ぶ
・資料を表やグラフにする・使う白地図を選ぶ
・A4縦置き・横置き用紙に白地図画像を貼り込む・グラフや表を貼り込む
・イラストが必要であれば貼り込んだり手書きで入れる・米国の地理の小学生用教科書を用意しました 帰国の生徒に声をかければもっと集まると思います・使用するソフトはExcel OneNote
・4クラスとの4人ずつのグループでの作業とする・OneNoteで情報を共有しながらの作業とする問題点・英語表記の支援・作業時間がなかなか確保できない 5月24日 6月7日の二日で仕上げさせたい

2007年5月18日金曜日

教師同士でワークシートの共有

T先生が学習活動を支援するワークシートをUNRWAに送りました。日本、パレスチナのことを知るのに役立つであろうワークシートです。だいぶ時間がたってからハムゼから返事が来ましたが、UNRWAでもこのワークシートを使って授業をしてくれるようです

Hi this hamzeh I am very glad to read your e.mails and to receive these formats to be used at our classrooms.Sorry for not replying your previuos e.mails but Kamal and me were very busy in education conference. Best regards

このように教師間で利用するワークシートなどを共有し、その結果も共有できれば活動は非常に面白いものになるでしょう。結果の共有まで是非できればと思います。

2007年5月11日金曜日

生徒の個人写真と名前の交換

UNRWA側から、生徒の個人写真と名前を送ってきてくれました。
T先生も喜んでいたし、顔の見える活動の第一歩になると思います。

またテレビ会議だけのコミュニケーションは不安定なので、今後電子掲示板を利用してコミュニケーションすることにしました。

http://www.ict-education.org/pj/bbs/bbs.cgi

交流のツールも本来は事前に決めておかないことです。学習活動と交流のツールはいつも一体なので、今回は学習活動が決まらないうちに交流がはじまってしまったため、ツールもNOTAを使うのか、スカイプを使うのか、Face conferenceを使うのか、となかなか決まりませんでしたが、ある程度学習活動がお互いの間でイメージ共有できたことにより交流のツールが決まりよかったです

2007年5月10日木曜日

UNRWA側からのメール

テレビ会議が学習の動機付けになったのか、ハンナーディからのメールがきました。

mako

our students were very happy by anew way to search and learn and they have many qustion
about japan and tyey wait secand meeting to ask them
and tyey made lesson about japan and want from japanes student lesson about palastine then both correct the ideas

お互いがどのように交流学習の活動を展開していきたいのか、イメージが持てるようになってきているようです。

T先生のTV会議感想と今後の課題


【T先生のメールより抜粋】

ネットワークの不調はある程度仕方のない部分ではありますが何とか接続できたのもFさんのおかげです。ありがとうございます。

今野さんが掲示板を作成してくださったのも伝わっていなかったかも知れませんね。

田邊は2つのSkype IDを使って、学校の環境からの接続テストを前日に確認古いWebカメラ LOAS MCM-01SLの画質が著しく悪いので新しいカメラと取り替える等の作業をしました交流用にWebカメラが必要であれば、こちらの予算でまかないますが会議の最後にAtlas Map のことを聞いていましたが確認しなければならない点があります。

日本側の作業として日本の地図を描くの?という素朴な疑問ですこちらの授業としては現在、インターネット上の情報検索をしてOneNoteというスクラップブックのような情報を整理するためのソフトを使って整理させています最初のキーワードはパレスチナ 難民 シリア 中東これからさらにキーワードが増えていきます。

一通りの情報収集が終わったら地図上に表やグラフをまとめさせようと思っています。つまりK中学校ではシリアのことを調べて、シリアの地図に自分たちの調べたことをまとめて発表させる活動を展開します。その中で疑問に思ったことや、確かめたいことをテレビ会議や掲示板でシリアの生徒たちとやり取りできれば嬉しいのだが、ちょっと高度かなあ僕たちシリアのことについてこんあこと調べてみましたという簡単な発表でも良いのですがシリア側は日本について調べて判ったことをまとめてくれるといいかなあ。この週末にしっかり考えてメーリングリストに流しますこれが環境保全プロジェクトの準備体操になります。

2007年5月9日水曜日

5月9日のTV会議について

9時:サラファン校LRC管理者のフィラース(LRCアシスタント)が来ないため社会科の先生がカマルに電話連絡。

カマルはサラファン学校に飛んでくる。(9時10分

)9時20分:PCルームネット繋がらず。EDCからハムゼを通して日本側に現在の状況を伝えてもらおうとするがEDCもネットが不通。

9時40分:ネットカフェに移動することにしてカマル(PCS/PCスーパーバイザー)、フィラース(SSS/社会科スーパーバイザー)、古川が車で先に移動。社会科の先生(4人)と生徒たち(14人)は徒歩で移動。

9時50分:カマル日本と接続(しかし田邊先生のスカイプIDを知らないと言うので古川がセッティング。カマルに対しては必ずメールを見て大事な情報はチェックしておいて欲しいと伝える)

WEBカメラが無く音声のみ。9時55分社会科の先生と生徒たちネットカフェに到着。先生、生徒が日本と会話を開始する。日本側からは映像あり。そのためパレスチナの生徒たちのテンションは非常に高い。10時30分スカイプ終了。

次回のTV会議の日にちについてはメーリングリストで決めるということ。全員集合し集合写真を撮る。そして全員分の顔写真をひとりひとり撮影。イヤード先生に渡す。先生全員で写真をシェアしてもらうこと、顔写真の下に生徒の名前を付けて、完成したものを日本側に送ってもらうことを頼む。ここで生徒は解散。先生たちに集まってもらいマコから指摘があった次の点について確認した。

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交流の流れ1.動機付けとして生徒同士のTV会議をする(これはスカイプを利用) 1回~2回

2.お互い知りたいことを電子掲示板を通して交流する。

3.ポスター完成のイメージを先生同士で共有する。(そのために一度先生同士でTV会議を持つ)4.ポスター作成(5月25日~7月20日)
※T先生の交流希望 5月25日、6月7日、6月14日、6月21日、6月28日、7月20日時差があるから、時間が合わなければまた調整する必要あり。
※ポスターの作成にNOTAを使う。

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先生からの意見としては、5月25日は学校との関係で難しい。NATOとは何か知りたい。ポスター作成について意見がいろいろ出たため日本側と情報を共有したうえで決めて欲しいとリクエストした。また、今回は日本側からの質問(生徒は何人?など)に対し私が答えたが、次回からは先生たちから返事をして欲しいと伝えた。毎日メールをチェックしているわけではないので難しいと言う答えだったため、曜日ごとの担当を決めて順番にチェックしては?という意見を伝えると、それはいい、という答え。11時30分ネットカフェを出る。(ネット代金はフィラース(SSS)が払った。50SP)解散。

報告:Fさん(JOCV)

2007年5月8日火曜日

テレビ会議のテーマ決まらず

結局、8日に実施するテレビ会議はテストセッションということで合意。
K中学校からは2,3人の生徒が参加。UNRWA側から10人の生徒。
テーマについては、環境について話すのは難しいと思う、とT先生のコメント後、結局決まらず当日へ。

on Wednesday I have no 8th graders Class.And it's after school time, so 2 or 3 students will be able to join the TV conference.It is difficult to talk about Enviromental Issue.It's only the test session for us, I think.

国際交流学習 課題はいくつもある

テレビ会議の前日に現地で支援してくいれているJOCVからメールが来ました。

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今朝カマルに確認した内容をJPのメーリングリストに書きました。
カマルとハムゼは忙しく、明日はTV会議に行くのは無理。
カマルいわく「10日までは時間がないって事はマコに言ってあるんだけどなあ。」という事。
いずれにせよ先生たちだけでTV会議に臨むことになります。

僕は立ち会う事にしました。サラファンLRCがちゃんと開くのか(1.鍵 2.ネット)ドキドキですが。TV会議をする以上、事前に何をするのか簡単なプログラムを作っておく必要があるという事を先生たちが学ぶきっかけになるかな・・・

ここで僕なんかが動きすぎると先生たちやカマル・ハムゼのオーナーシップを阻害することになりそうなので難しいところです。

T先生のPPTも一応プリントアウトして持って行きます。これも先生たちの自主性を阻害しそう。どうしたらいいかなあ?TV会議をする上で基本的に準備するべきこと、これをみんな(特にカマルとハムゼ)が理解しなければならないようだね。TV会議用の準備シートが必要かな。穴埋め式の。課題の一つです。
*********************

>カマルいわく「10日までは時間がないって事はマコに言ってあるんだけどなあ。」
→連絡はもらっていないので、なぜ連絡したはずのメールが届かなかったりするのかかなり問題になりました。結局、ホットメールから送ったメールが@unrwa.orgのメールに届いていないことが分かりました。セキュリティ化何かでホットメールのメールを受け取らないようにしているかもしれないけれど、いずれにしろ、メール連絡できないのは非常に不便なので、フリーメールを各自持ってもらうなど何か対策を考える必要があります。

>サラファンLRCがちゃんと開くのか(1.鍵 2.ネット)ドキドキですが
これは前前から問題になっているのですが、事前準備、事前動作確認を絶対しないため、当日になって、コンピュータルームがしまっていた、ネットが使えない、といって約束の時間にオンラインにならないことが多いです。日本側は約束の時間に合わせてスタンバイしているのにだいたい遅れてきます。イブラヒムは、このあたり徹底していたので、約束の時間の15分から30分前に準備していたので、テレビ会議もスムーズにいったのですが、今回カマルとハムゼはそこまではしていないようですね(本人たちが遅れてくるくらいなので)

>先生たちやカマル・ハムゼのオーナーシップを阻害することになりそうなので
日本人がやってくれるから、、という意識が前回のアートマイルではなかなかとれなかったので、JOCVや関大チームは、どうすれば自分たちがオーナーシップをもってやってくれるかということについてかなり議論しました。答えはでないのですが、この点についてどう対策を練っているか課題です。子どもの動機付けの前に、教師に対する動機付けがずいぶん重要になります。

TV会議をする上で基本的に準備するべきこと、これをみんな(特にカマルとハムゼ)が理解しなければならないようだね
メールで事前の準備を連絡しても、当日になるまで何もしていないというのは、異文化だから仕方ないとするのか・・。先に述べたようにコーディネータとしての役割をしっかり意識してもらうための取り組みをしなければいけないと思った。これが一番国際交流学習で難しいのかもしれない。

連絡とれず・・

先生同士の連絡がなかなかうまくいきません。結局、また現地スタッフのJOCVに入ってもらうことになりました。

日本側からは、5月9日にテレビ会議をしたいというメールを送ったが、その返事がなかった。JOCVからもらったメールは以下のとおり。

Hello! everybody.
I am Basam.
I asked Mr.Kamal about the following question.

Quoting Mako KISHI mako100@hotmail.com:

Mako>You are going to have TV conference between students, right?
Yes,that's right.

>> Let me make sure some points.>> 1) How many students are going to participate in the TV conference?
Ten students.

>> 2) What is your Skype ID? hamzeh4u? or kamaljabr ?>? ? Nori, what is your skype ID? please let your ID to UNRWA teachers.
We will use 'kamal×××'

>> 3) What is the topic do you want to pick up in TV conference?>? ? Students introduce themselves only? or they will show something in front> of TV conference?>? ? Let us know what is the objective you aim on the TV conference on 9th.
This conference is only a test, but will also fix the date of next TVconference.
----------------------------------------------------------
How ever my opinion is different.
We have one hour for TV conference.
We can introduce?eachother , we can also?talk about enviromental issue around us.
(Ex. The differences of the conditions of our cities of 20years ago and now.?The students of?each country may ask to their teachers of the conditions of 20years ago . Then we can all shere the infomation.) What do you think about?

結局、JOCVにはいってもらうことで、UNRWA側の意図が分かりましたが、本当にテレビ会議をするのか、何人の生徒が参加するのかについては、このときになって初めて分かりました。

しかも、どんな内容についてテレビ会議をするか、ということに関しては、こちら側が「どうしますか?」とメールしたのに明確な返事がもらえなかった。
This conference is only a test, but will also fix the date of next TVconference.
とあったので、K中学校も、テストということで準備を進める。(が、結局UNRWA側は生徒を連れてきていて、テストではなく、生徒とちゃんと交流がしたいと言っていた。すれ違いが多い)

なぜ、これほどすれ違いが起こるのかと考えたところ
1)教師同士の交流がちゃんとできない
  ・ 言葉の壁
  ・ 先生が忙しい
  ・ 時差があるためリアルタイムのコミュニケーションがとれない
  ・ UNRWA側は教師の独断で対応できない
2)コーディネータの力量
  ・ アートマイルでは、イブラヒムがしっかりしていて、時間を守る、日本のルールを知っている、活動の流れを最後まで把握している、支援の仕方をしっている、約束を守っていたが、カマルとハムゼは、なかなかそうはいかない。美術のスーパーバイザーであるイブラヒムは、こういった活動の意義ややり方をしっているが、カマルとハムゼは知らないので、なかなかそこが難しい。国際交流学習をする前には、そのためどうファシリテーションすべきかというワークショップなんかもしたほうがいいのだろうか。どうこの問題に取り組むかはかなり課題になる。

ホームページ作成は・・

交流学習をする際には、お互いが情報をしっかり共有し、軸がずれないようにするためにホームページは必要不可欠だと思っています。

メールだと、過去のやりとりが検索しにくいため、いつでも簡単にアクセスできるURLを使ってWEBで情報を共有することは大切です。ところがK中学校では、ホームページを作るのに校長の許可がいるということでなかなかそれが実現しませんでした。

まずは、T先生のTeam teacherが日本語でWEBのサンプルを作ってくださったのですが、公開するのにはまだまだ時間がかかりそうです。

ホームページは必要だと思いますし、今利用している電子掲示板のURLはアドレスが長いので、なるべくユーザー(学習者)が簡単にアクセスできる環境を作る必要があります。

2007年5月7日月曜日

UNRWA側 何かイベントがある時は交流ストップ

現地スタッフのJOCVから連絡がありました。

”こちらは5月10日に大きな会議がありEDCは蜂の巣をつついたような騒ぎです。カビルシェーフさんも来ます。9日は準備本番の日なのでDTCに駆り出されるけれど(アンモーリ氏から直接頼まれた)出来るだけTV会議のサポートに入れるように頑張ってみるね。(交流の流れは英語などでハンナーディたちには伝わっていますか? 行けなかった場合に備えての確認です。)”

この会議のために、EDCから支援に入ってくれているカマルとハムゼが完全に連絡がとれなくなり、交流の流れもほとんどハンナーディたちと調整できずにいました。というのも、スカイプではアラビア語で調整しますがどうしても音が聞きにくいため、メールに頼ることになり、メールになると英語になるので、ちゃんと英語ができるハムゼとカマルの支援なしには、調整が難しいからです。

また、スーパーバイザーの許可なく教師が決めてしまうと、UNRWAの文化上よくないので、絶対に誰かスーパーバイザーを巻き込む必要があります。そういう意味では、ハムゼたちがその会議で忙しく交流学習の支援ができないということは、学校の先生もほとんど身動きできない状態ということになります。予定しているテレビ会議がどうなるかと不安なまま時間が過ぎていきました。

現地スタッフの支援を依頼

UNRWA側がこちらの意図をしっかり理解してくれたか不安だったので、現地のJOCVに支援を依頼しました。学習活動の流れもまた、交流の事前に決めておく必要があると思いました。

アートマイルの時は、UNRWA側のリーダであるイブラヒムが学習活動の流れをしっかり決めてくれていたので問題なく進んだのですが、今回は、事前に学習活動の流れを決めていなかったので、ここでもまた交流がストップしてしまいました。生徒の状況を見ながら学習活動を考えていくという方法は国際交流学習では難しいと思いましたし、今後、国際交流学習を実施する際には、必ず事前に学習活動の流れとプロダクトのイメージの共有は絶対にしなければいけないと思いました

現地スタッフのJOCVに依頼した内容は以下のとおり。

**********************************交流の流れの確認を直接UNRWAの先生にしてもらいたいです。

1.動機付けとして生徒同士のTV会議をする(これはスカイプを利用) 1回~2回

2.お互い知りたいことを電子掲示板を通して交流する。

3.ポスター完成のイメージを先生同士で共有する。(そのために一度先生同士でTV会議を持つ)

4.ポスター作成(5月25日~7月20日)

※T先生の交流希望 5月25日、6月7日、6月14日、6月21日、6月28日、7月20日時差があるから、時間が合わなければまた調整する必要あり。

※ポスターの作成にNOTAを使う。このシステムについては、また連絡します。かなり使えそうよ!完成図のイメージはまだ田邊先生と確定していなけれど、さっきメール送ったイメージみたいになると思う。決定したらまたメールしますね。9日までに返事ができると思うから、9日にイメージを印刷してみせてもらえる?

5月9日のテレビ会議の調整

テレビ会議の調整は関大の院生がすることになりました。本来は先生同士でしてもらえたらベターなのですが、リアルタイムでないとなかなか決まらないこと、そしてリアルタイムでUNRWA側と連絡をとるには、学校の先生は時間の調整がつかないこと、アラビア語で調整したほうが早いで正確であるという3つの理由から、アラビア語ができる関大の院生を中心に調整することにしました。

テレビ会議で調整する前にテレビ会議で何について話したいかについて事前にメールを送りました。これはアートマイルで学んだことで、テレビ会議の前で「さて、何を話そうか」となると、結局決めるべきことが決まらないので、テーマについては事前に確認しておく必要があります。

Dear all

Hello. How are you? I am Mako.
Thank you for informing us the date of TV conference.
The date: May 9th, from 9:00am to 10:00am.

You are going to have TV conference between students, right?

Let me make sure some points.

1) How many students are going to participate in the TV conference?

2) What is your Skype ID?
Nori, what is your skype ID? please let your ID to UNRWA teachers.

3) What is the topic do you want to pick up in TV conference?
Students introduce themselves only? or they will show something in front of TV conference?
Let us know what is the objective you aim on the TV conference on 9th.

Regard Mako

2007年5月6日日曜日

合体の絵のイメージ


合体した絵のイメージ


プロダクトのイメージ共有

例)日本側の絵

例)UNRWA側の絵

そろそろポスター(プロダクト)のイメージを共有しなければいけない、ということでT先生がイメージを提案してくれました。それをUNRWAに送ったのですが、UNRWA側にはUNRWA側のイメージがあったようでなかなか意見が一致せず平行線をたどりました。
対面でディスカッションできず、メールで意見交換しているだけなので(しかもかなり時間がかかるの、なかなか決まりません。対面でのディスカッションが必要なことの一つがテーマとプロダクトのイメージ共有だと思いました。ある程度メールで調整できることができても、最終プロダクトの共有は、お互いがしっかりできるようにしておかないといけないと思いました。

【T先生からの提案】

環境保全についてシリア側日本側でそれぞれ問題意識を高めて何が問題なのかどう解決すべきなのか自分たちに何ができるのかなどについて考え、議論する絵を描く(写真によるコラージュもOKとしたいが)

絵は無理してコンピュータで描く必要はないスキャナーで取り込めば良し絵の大きさは最大A4サイズとする(スキャニングの関係で)

シリア側・日本側の作品をA0用紙にレイアウトするキャッチコピーを英語・アラビア語・日本語で考えるキャッチコピーをレイアウトする大判プリンターで出力するサンプルtunza_palestina.jpg 

シリアの子どもたちが描いた絵等tunza_japan.jpg   

日本の子どもたちが描いた絵等tunza_joint.jpg   双方の絵を混在させてレイアウトするレイアウト案はTV会議で示し、修正したい絵の作者名を入れたいキャッチコピーは3ヶ国語で入れてはどうかと思ったがしつこいかな?


2007年5月3日木曜日

アラビア語で名前を

生徒にアラブのことやイスラムのことに興味をもってもらうために、ゲストティーチャーとしてK中学校にいって話をしました。その際に、アラビア語に興味を示してくれた生徒が多かったので、全員の名前をアラビア語にしてフィードバックしました。4クラスなのでかなりの人数でしたが、かなり反応がよかったとT先生から話を聞いて嬉しかったです。

交流前の動機付けは非常に大切です。何か興味を持つきっかけになればと思いました。

2007年5月1日火曜日

事前調査 どれくらいシリアのことを知っているの?

K中学校側が、シリアにことについて事前にどれほど生徒たちが知っているのか調査をしました。

なるべく日本側とUNRWA側が同じような学習活動をしたいということなので、UNRWA側にもイメージマップやT先生が作った質問紙(ワークシート)に応えてもらえるようにお願いしました。

あとで比較しながら、なぜ違うのか、ということをディスカッションできれば理解が深まるのではないか、というねらいがあるのですが、今後どういう展開になるか楽しみです。