2007年3月11日日曜日

なぜ、UNRWAなの?

このプロジェクトは、関西大学大学院総合情報学研究科 久保田・黒上研究室が必要に応じて支援することになりました。

関西大学では、2004年からUNRWAの学校教員に対して、学習者中心型教育という構成主義の理論に基づいた新しいパラダイムに応じた学習方法を推進する活動を行っています。というのも、ちょうどシリア、UNRWAでもGlobal Educationという学習者中心型教育を推進しており、関西大学が持っている研究の知見とUNRWAが必要としていることが一致したからです。
http://unrwa.ict-education.org/

この学習者中心型教育(Learner Centered Approach:以下LCA)の推進には、ICTは非常に有用な手立てと考え、交流学習も推進してきました。
http://artmile.ict-education.org
今回、K中学校との交流も、LCAの一環と捉え、UNRWAでのLCAの実践をサポートしていきたいと思っています。

もちろん、日本側にもUNRWAとの交流は大変な意義があります。
というのも、UNRWAはシリア、レバノン、ヨルダン、ガザ、ウェストバンクに点在している400万人以上のパレスチナ難民を支援していている機関であり、まさに地球規模の課題の一つであるパレスチナ問題に直接かかわりながら学習できるからです。UNRWAの生徒はほぼ100%がパレスチナ難民であり、難民という立場の子どもたちと直接交流することで、世界の問題について関心を持つきっかけになるかもしれません。

どのように授業をデザインするか、たくさんの挑戦が待ち受けていますが、きっと実り多い交流になることでしょう!

日本のK中学校とUNRWAの学校で環境問題に関する交流学習を開始!

日本のK中学校とUNRWAの学校で環境問題に関する交流学習を開始しました。
きっかけは、K中学校の先生(T先生)がUNRWAの学校にこられた際に、UNRWAの社会の先生と意気投合したところから始まりました!

テーマは環境問題についてです。
シリアでは、7年生、8年生で環境問題について勉強します。
そこで、カリキュラムに基づいた交流学習が可能であるし、T先生自身も環境に興味があるということで、このテーマで決定しました。

今後どのような展開になるか楽しみです!